【食べる】やんばるの森に佇む古民家の沖縄そば店「伊豆味そば」

【食べる】やんばるの森に佇む古民家の沖縄そば店「伊豆味そば」

Reading Material

食べる

初回投稿日:2023.07.01
 最終更新日:2024.07.12

最終更新日:2024.07.12

【食べる】やんばるの森に佇む古民家の沖縄そば店「伊豆味そば」 クリップする

やんばるの古民家で楽しむ、歯ごたえ抜群の自家製麺と鰹出汁の旨味が合わさった沖縄そば。亜熱帯の森に佇む「伊豆味そば」の魅力を紹介します。

しまんちゅ旅はじめました

首里から移築した古民家を生かした沖縄そばの店

 

古民家を生かした沖縄そばの店「伊豆見そば」

世界自然遺産に認定された沖縄県本島北部「やんばるの森」に、首里から移築した古民家を修繕してオープンさせた「伊豆味(いずみ)そば」があります。

伊豆味とは本部(もとぶ)半島の高台にある地名のこと。沖縄そばの店名は「土地の名前」+「そば」というネーミングがスタンダードの一つ。ちょっと思い出しただけでも「今帰仁(なきじん)そば」「宮里(みやざと)そば」「首里(しゅり)そば」「識名(しきな)そば」などが思い浮かびます。

沖縄の古民家の代名詞でもある「赤瓦」の屋根と「自家製麺伊豆味そば」と書かれた幕が目印です。


 

思わず「ただいま」といいたくなる実家感あふれる店内

 

「伊豆味(いずみ)そば」店内の食券機

店内に入ると食券機が置かれていて、目当ての食券を購入して店員に渡して席に着きます。

座敷とテーブル席があるので、家族構成によって使い分けられるのが嬉しい。

「伊豆味(いずみ)そば」店内

木枠の窓の向こうには、大きなヘゴの木やクワズイモの葉が所狭しと生えていて、目の前の亜熱帯植物を眺めながらそばが来るのを待ちます。


 

オススメは本ソーキと三枚肉が入った人気No.1の「伊豆味そば」

 

本ソーキと三枚肉が入った人気No.1の「伊豆味そば」

メニューは、本ソーキと三枚肉がどちらもいただける「伊豆味そば」、食べ応えのある本ソーキがのせられた「ソーキそば」、沖縄そばの定番三枚肉がのせられた「三枚肉そば」、120年前に食べられていた沖縄そばの原点とされる醤油ベースの黒いスープが特徴の「唐人そば(数量限定)」から選べます。

お子様そばもあるので、小さな子供連れにも優しいお店です。

また、自家製の麺をしっかりと味わいたければ究極のミニマムメニュー「素そば」もあります。澄み渡るスープと歯ごたえのある麺のコシのみを嗜む「通」好みのメニューです。

初めて訪れる人におすすめなのは、本ソーキと三枚肉が乗った人気ナンバーワンメニューの「伊豆味そば」。

本ソーキは、いわゆるスペアリブの部分で骨のまわりについたしっかりとした旨味と歯ごたえが味わえるお肉です。

三枚肉は、豚バラ肉を煮込んだ沖縄そばの基本の具としてなくてはならない存在。

こちらもあるあるですが、店名がついているメニューは、だいたいそのお店であつかう各種類の肉が全部乗ってることが多いです。

三枚肉、本ソーキ、軟骨ソーキの3種盛りのところもあれば、三枚肉、軟骨ソーキの2種盛り、三枚肉、軟骨ソーキ、てびちと呼ばれる豚足の3種盛りなど。

色々味わいたい方は、一度にその両方が楽しめる「伊豆味そば」がぴったり。

本ソーキと三枚肉が入った人気No.1の「伊豆味そば」

まずはスープをひとくち味わってみると、芳醇な鰹出汁の風味が広がります。沖縄そばで鰹出汁はポピュラーではあるものの、伊豆味そばのスープの鰹出汁の存在感は記憶に残るインパクト。

麺は自家製のちぢれ麺で、強いコシと歯ごたえが特徴で、鰹ベースのスープとよく絡んで食欲をさらに高めます。

醤油で煮込んだ本ソーキは、食べ応えがあって、ごちそう感が漂います。スタンダードな三枚肉も丁寧な下処理が感じられる優しい味わい。

伊豆味そばをご夫婦で営む大木僚介(おおきりょうすけ)さん

伊豆味そばをご夫婦で営む大木僚介(おおきりょうすけ)さんは、以前はサラリーマンとして働き、本部町出身の寛奈(かんな)さんと関東で知り合い結婚しました。

子どもが産まれ、沖縄へ帰りたいという思いを抱く寛奈さんと相談し、沖縄へ転勤願いを出して移住します。

その後「沖縄で生涯の仕事は飲食店」という思いが浮かび、沖縄そばの開業塾へ通うことに。

そこで得たノウハウに独自のアレンジを加えながら、伊豆味そばの味にたどり着きました。

自家製のちぢれ麺を作る製麵機

2019年にオープンしてすぐに訪れたコロナ禍。

「正直、コロナ以前を知らないから、現状がどうなのか判断が難しい」と語る僚介さん。

とはいえ、平日・土曜日共に営業時間前に売り切れになることが増え、土曜日は平日の倍近くのそばを用意しても、売り切れるまでの人気店に。

満席の場合は机に置かれたリストに名前を書いて、店外に広がるやんばるならではの亜熱帯の森林浴を楽しんで。ゆったりとした時間に身を任せるのも、沖縄の旅の醍醐味です。

関連する記事

伊豆味そば

住所 /
沖縄県国頭郡本部町伊豆味1480
電話 /
0980-47-7847
営業時間 /
11:00〜15:00(売り切れ次第終了)
定休日 /
土曜・日曜・祝日・年末年始
駐車場 /
有り
Instagram /
https://www.instagram.com/izumisoba/

monobox(河野哲昌・こずえ)

同じカテゴリーの記事

しまんちゅ旅はじめました