知ると面白い!沖縄独特の風習と文化

知ると面白い!沖縄独特の風習と文化

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初回投稿日:2015.11.25
 最終更新日:2024.03.21

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しまんちゅ旅はじめました

中国などアジア諸国との広い交易から、沖縄は日本本州とはまた異なった、独自の文化が息づいています。今回は、そんな沖縄で今でもなお深く生活に根付いている、風習文化を3つ取り上げご紹介します。安全祈願など、相手を思うことから広がる風習文化。文化を少し知ることで、さらに沖縄観光が楽しくなりますよ。

 

①安全を思う、草の葉のお守り「サングヮー」

イトバショウやススキなどの葉を輪結びした沖縄のお守り「サングヮー」。神仏への供え物や食べ物など、長い間その場に置いたり、運んだりする時に添えるもので、食べ物などを守護するものとして使います。お盆など時期によってはスーパーで見かけるほど生活にも密着、今でも多くの家庭で母親が作ります。子供の遠足弁当のお守りとしても。安全を思う、母親の愛情がこもった沖縄ならではの素敵な風習文化です。

葉を輪結びした沖縄のお守り「サングヮー」

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②三叉路で迷うマジムン(魔物)を追い払う、「石敢當」

沖縄に潜むマジムン(魔物)は、直進しかできないと言われています。その事から、マジムンを家に寄せ付けないように、三叉路のところに建つ家などが「石敢當」という文字を彫った表札のようなものを設置したのがはじまり。今では多くの家の門柱などで見かけます。

石敢當

石敢當のデザインも多様で、家々などの個性がひかります。家によっては、「交通安全 石敢當」などとのメッセージも。少し車をとめ、沖縄の町並みを観察して歩いてみてはいかがでしょう。地域ならではの新しい発見が期待できます。

石敢當

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③旧暦の12月8日は、家族の無病息災を願う「ムーチーの日」

年中温暖な気候に恵まれた沖縄ですが、旧暦の12月8日からは冬本番とされ、家族の無病息災を祈願してムーチー(餅)を食べる風習があります。その時期に気温が変化することで、「ムーチービーサー(寒い)」という言葉も。ムーチーは、黒糖などで味つけした餅を、香りの良い月桃の葉で包み蒸したもの。沖縄では学校の給食にも出てくるほどよく食べるお菓子のひとつで、ムーチーの日には各家庭で大量に作ります。

ムーチー

この風習は、沖縄本島の民話が由来。鬼になって悪事をはたらく兄を、妹が鉄釘の入った餅で退治した日が旧暦の12月8日とされ、家族の健康を願いムーチーを食べる風習が生まれたのだそう。ムーチーは、スーパーや市場などで気軽にご購入ができます。健康祈願を兼ね、食べてみてはいかがでしょう。月桃のやわらかい香りが、旅の疲れを癒してくれます。

ムーチー

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④ 先祖が困らないように願い捧げる、あの世で使うお金「ウチカビ」

沖縄の行事のほとんどが旧暦に行われます。お盆もそのひとつ。お盆は旧暦の7月13日~15日の3日間、最終日はウークイ(送り日)と言い、親戚一同でご先祖様を見送ります。

あの世のお金「ウチカビ」

ご先祖様へのお土産として、お供えした重箱やお酒などから一部を燃やし捧げていきます。そのお土産のひとつとして、あの世のお金「ウチカビ」も。この風習は、中国や台湾から影響を受けているのだそう。一見すると不思議な光景ですが、先祖への感謝が伝わる、いつまでも大切に続いてほしい風習文化です。

あの世のお金「ウチカビ」を燃やす

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知っていると面白い、沖縄の4つの風習をご紹介しました。どれも家族を深く思う気持ちから、今でも長く根付く素敵な風習です。沖縄の文化を知ることで、また新たな魅力が発見できます。

沖縄CLIP編集部

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