「ずっとの家族」を見つけたい《ペットボックス/保護犬・保護猫モデルルーム》

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歴史文化

放送日:2024.05.13 ~2024.05.17

初回投稿日:2024.05.21
 最終更新日:2024.05.20

「ずっとの家族」を見つけたい《ペットボックス/保護犬・保護猫モデルルーム》

犬、猫を販売しないペットショップ

ペットボックスは、「沖縄から保護犬・保護猫を迎える文化を創り広げる」というミッションを掲げるペットショップ。沖縄県で多くの犬猫が殺処分されているという現実を踏まえて、県内の動物愛護保護団体をサポートする『ペットリボン基金』を2016年に設立。店内での買い物や、自動販売機での飲料購入などでも気軽に寄付できる仕組みをつくり、小さな命を救う活動にたくさんの人が共感、協力しています。

また、「これ以上不幸な犬・猫を生まない社会をつくること」を目指して、 2022年に店頭での生体販売を中止。ペットショップとして店頭から犬や猫がいなくなることはマイナス要素でもあったそうですが、思いきって転換を行った背景について、「何よりも沖縄の殺処分をゼロにしたいという気持ちが強かった。そのためにはまず生体販売を止める必要がありましたし、その場所で保護犬猫の譲渡活動をしていくことにしました」と、那覇店の金城翔平店長が想いを語ってくれました。

ペットボックス店内
一見すると普通のペットショップのようですが、生体販売は行われていません。代わりに、保護団体への小さな寄付を積み重ねられるような工夫がなされています

殺処分ゼロへの強い想いが明示
店内にも、生体販売を中止した背景と、殺処分ゼロへの強い想いが明示されています

保護犬・保護猫モデルルーム
かつて生体販売が行われていたスペースに、「保護犬・保護猫モデルルーム」を2022年にオープン

幸せな犬猫を1匹でも増やしたい

ペットボックス那覇店の「保護犬・保護猫モデルルーム」は、家庭のリビングのようなゆったりとした空間で、保護犬猫と出会えるスペース。保護犬猫の譲渡会はこれまでも行われていましたが、ケージに入れられてたくさんの人に囲まれた犬や猫は緊張していることも多く、リラックスしてふれあったり、飼い主さんと保護団体さんがしっかり話をする時間をつくりづらいこともありました。

「ワンちゃんを家族として家の中に迎え入れて、一緒に暮らすというスタイルを皆さんに見ていただきたくて」と話すのは、保護犬団体「沖縄ハッピーテイルズ」の紫映さん。その想いを反映した「保護犬モデルルーム」には、マンションのモデルルームのような大きなソファやキッチンもあります。「まるで自分の家にいるかのようにワンちゃんたちがリラックスしているところに、人間がお邪魔するような感じなので、実際に自宅に迎え入れた時にどんな暮らしになるのか?をイメージしやすいし、保護犬を迎えるにあたっての不安やお悩みがあったらゆっくり相談していただくことができます」と、紫映さん。

那覇店の金城店長も、ここで出会った保護犬、ハミーちゃんをお迎えした一人です。「慣れるまで少し時間がかかりましたが、最近は寝る時も一緒に布団に入ってきたり、甘えてくれるようになったのがうれしいですね」と、かけがえのない家族と出会えた喜びを教えてくれました。

保護犬モデルルーム
「保護犬モデルルーム」のソファの上でくつろぐワンちゃん。ここでは、犬も人もリラックスした状態で、自然にふれあうことができます

紫映さん
モデルルームのおかげで、「ワンちゃんと部屋の中で暮らすスタイルを、迎え入れるご家族がイメージしやすくなった」と話す「沖縄ハッピーテイルズ」の紫映さん

金城店長
ハミーちゃんを家族として迎え入れた金城店長。ワンちゃんの個性や特性についても、しっかり理解してから迎え入れることができたそう

かけがえのない家族との出会い

うるま市のビーチを元気よく走り回るロア&アーニャ。かつて保護犬だった2匹は、「沖縄ハッピーテイルズ」から、知念さんファミリーに受け入れられました。保護犬を迎え入れるにあたって、知念さんは何度も「沖縄ハッピーテイルズ」に相談して不安を無くし、しっかり準備を整えたそうです。

「最初はまだ子犬だったので、子育てみたいにつきっきりで大変でしたが、どんどんできることが増えてきて成長を感じたり、私たちに心を開いてくれていることを感じられるとうれしくて」という知念さん。今では、「この子たちのいない暮らしは考えられない」というくらい、大切な家族だと言います。

「この子たちがいてくれることで家族の間でも会話が増えたり、ちょっとケンカしている時でもギスギスせずに済んだりとか。私たちに寄り添ってくれていることがとても良くわかるし、この子たちのおかげで笑顔も幸せも増えました」と、知念さん。「ずっとの家族」に出会えたロアとアーニャも、とっても幸せそうです。

休日の過ごし方
家族揃ってビーチを散歩したり、ドッグランで遊ぶのが休日の過ごし方

知念さんファミリー
2匹が来てから「楽しいことも笑顔も増えました」という知念さんファミリー

家族として寄り添う毎日

ペットボックスの「保護犬モデルルーム」で、ベルくんと運命の出会いをしたという玉城さんファミリー。「自分が小さい頃、実家で飼っていワンちゃんが動物愛護センターから引き取ってきた保護犬だったということもあって、いつか自分が犬を飼うことがあったら、絶対に保護犬を引き取ろうと決めていました」と、玉城さん。

念願の新しい家族を迎え入れるにあたっては、動物愛護センターやいくつかの保護団体を訪問したそうですが、ベルくんに出会った時に「この子だ!」と、すぐに引き取りを決意したそうです。そして実際に家族として暮らす中で、生活や意識に変化が生まれたと言います。

「この子は食事も散歩も人間がいないとできない。だから、どんなに眠くても忙しくても、ちゃんとお世話をしてあげなければいけないという責任感が生まれましたし、仕事の合間に遊んで癒されたりとか、生活の中にもポジティブな変化がありました」という玉城さん。家族の一員としてベルくんに寄り添うことが、玉城さんファミリーのWell-beingにつながっているようです。

玉城さんファミリー
公園で無邪気に遊ぶ玉城さんファミリー。ベルくんは、たくさんのポジティブな変化をもたらしてくれました

沖縄の猫のことを、もっと知ってほしい

ペットボックスの「保護猫モデルルーム」では、子どもたちが猫じゃらしを使って保護猫と遊んでいる様子を、保護猫の譲渡活動を行う「琉球わんにゃんゆいまーる」の畑井モト子さんがやさしく見守っていました。「子どもたちがここで保護猫とふれあう中で、“なんで保護猫っているのかな?”、“野良猫は幸せじゃないのかな?”と、少しでも沖縄の猫のことを考えるきっかけになってくれたらうれしい」と話します。

「沖縄で犬猫の殺処分がとても多いということは、あまり知られていません。でも、一度知ってもらったら“何か協力できることはないですか?”と声をかけてくだ
さったり、自分のできることで協力してくれたり、そういう人がどんどん増えてきています。知るためのきっかけとしても、保護猫モデルルームの存在はありがたいです」と、畑井さん。

「保護猫モデルルーム」から保護猫のシンバを引き取った中川さんは、「自分にできることは小さいことだけれど、幸せになる猫を1匹でも増やせれば」という気持ちで、2匹目の受け入れを決めたそうです。ご自宅では、元保護猫の先住猫であるロクと新入りのシンバが、中川さんファミリーと仲良く暮らしていました。

人の暮らしに大きな喜びと幸せをもたらしてくれる小さな命。その存在を、ペットではなく家族として受け入れる文化を、「保護犬・保護猫ルーム」が広げています。

猫じゃらし
「保護猫モデルルーム」では、子どもたちが猫じゃらしを使って猫たちと仲良く遊んでいました

畑井さん
「保護猫という存在を知ってもらうだけでも一歩前進する」という畑井さん。たくさんの人が、自分にできる方法で「琉球わんにゃんゆいまーる」の活動をサポートしています

中川さん
「保護猫モデルルーム」から2匹目の保護猫、シンバを受け入れた中川さん

保護猫たち
保護猫たちとの暮らしは、子どもたちに大切なことを教えてくれるはず

ペットボックス那覇店

住所 /
沖縄県那覇市おもろまち3-5-11
TEL /
098-941-1117
Webサイト /
https://www.petbox.co.jp/
<保護犬猫モデルルームの開催スケジュール>
・沖縄ハッピーテイルズ(保護犬モデルルーム)
 毎月第1〜4土曜日 11時〜14時
 https://www.facebook.com/shieshappytails/?locale=ja_JP

・琉球わんにゃんゆいんまーる(保護猫モデルルーム)
 毎月第1・2・3・5土曜日 11時〜14時
 https://ryukyuwannyanyuimaru.org/

・おきにゃわんネットワーク
 毎月第1・3日曜日 12時〜15時

・PIPS
   毎月第4日曜日 14時〜17時

*上記開催日以外はモデルルームはお休みです。また、開催日や時間も保護団体さんの都合により変更になる可能性もあります。予めご了承ください。

沖縄CLIP編集部

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