豚モツ「中味」×シェリー酒。 『中味とドライトマトのアヒージョ』

豚モツ「中味」×シェリー酒。 『中味とドライトマトのアヒージョ』

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初回投稿日:2016.02.27
 最終更新日:2024.04.09

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しまんちゅ旅はじめました

沖縄に移住をして間もなく4年を迎えます。沖縄での生活は毎日が新鮮で楽しくて、いまだに観光客気分が抜けません。しかし、時々ふと東京の生活を思い出してしみじみすることも。
 
東京に住んでいた頃によく通っていた飲食店がいくつかあるのですが、その中のひとつが月島にある『スペインクラブ』でした。一時期は週1ペースで通うほどハマっていたことも。初めて訪れたのは22歳の頃だったかな… フランス料理ともイタリア料理とも違うスペイン料理の魅力に、私はグイグイと引き込まれていったのです。オーダー毎に原木から切り落としてくれるイベリコ豚の生ハム、アーティチョークのフリット、マッシュルームの陶板焼き、羊や山羊のチーズなどを、シェリー酒をちびちび飲みながらいただくのが好きでした。
 
シェリー酒は、スペイン・アンダルシア地方のヘレスという町と、その周辺で作られたお酒で白ワインの一種… ですが、白ワインに少量のブランデーを足し酒精強化するため、度数も香りも余韻も白ワインとは異なります。スペイン料理に合うのはやっぱりスペインのお酒! まだ試したことがないという方は、ぜひこのマリアージュを楽しんでみてください。
 
第3回のコラムでは、沖縄食材をスペイン風にアレンジしてみました。使う食材はこちら!

中味・中身(なかみ)
 
 
「中味・中身(なかみ)」です。
 
中味とは豚のモツ(内臓)のこと。中味を使ったお吸い物は、沖縄ではお盆やお正月・祝いの席には欠かせない料理のひとつで、おふくろの味の代表料理としても愛され続けています。塩や小麦粉で揉み洗いしたり何度も煮こぼしたりと下処理をしないと臭みがあるのですが、スーパーマーケットで販売されているものはほとんどが下処理されているのでそのまま使えます。
 
中味を使った「中味汁」は過去に紹介していますので、ぜひご覧ください。
 
今回私が作ったのは「中味とドライトマトのアヒージョ」。

中味とドライトマトのアヒージョ
 
 
【材料 3人分ぐらい】(写真は1.5人分)
豚肉ゆで中味 180~200g
ドライトマト 好きなだけ(お湯で戻して水気を拭き取っておく)
鷹の爪(輪切り) ひとつまみ 
ニンニク 1片
オリーブオイル
塩 適宜
 
 
【作り方】
カスエラ(アヒージョ鍋)につぶしたニンニクと鷹の爪、中味、ドライトマトを入れ、ひたひたになるまでオリーブオイルを入れます。
 
中火にかけ、時々混ぜながら塩を加えて味を整えます。ぐつぐつ煮立ってきたら完成! 簡単すぎてごめんなさい。

中味とドライトマトのアヒージョ
 
火から下して食卓へ(持ち手が厚いので、鍋つかみを使ってください)。

中味とドライトマトのアヒージョをパンにのせて
 
熱々なので火傷に注意しながら召し上がれ♪ 中味独特の歯ごたえと、噛みしめるほどに広がる旨味を味わって下さい。

パンを浸して
 
オイルには旨みエキスがたっぷり溶け出ています。ぜひパンを浸して味わってください。この際カロリーのことは気にせずに(笑)。 残ったオイルを使ってパスタを作るのもおすすめです。こちらのアヒージョ、私はシェリー酒に合わせましたが、辛口の白ワインでもよく合うはず。
 
沖縄にはまだまだ未知の食材がたくさんあるので、コラムのネタは尽きません。次回も楽しみにしていて下さいね。
 

舘 幸子(たち さちこ)

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