沖縄移住12年「どうして沖縄に来たのですか?」

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歴史文化

初回投稿日:2014.11.19
 最終更新日:2024.03.27

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沖縄に移住して、もうすぐ12年が経とうとしています。

よく人に聞かれるのが、「どうして沖縄に来たのですか?」

 

さんざん聞き飽きたはずのフレーズなのに、

その度に「そういえばどうして沖縄に来る決心をしたのだろう」と

振り返るきっかけになっています。

 

ぼくの故郷は、長崎県の最西端にある五島列島の福江島という島。

離島出身ということもあり、島が一番居心地がいいのですが、

沖縄には旅行したことがありませんでした。

 

はじめて、沖縄に一歩足を踏み入れるきっかけとなったのは、

琉球の島々の音楽でした。

 

ふるさとの五島には、昔ながらに親しまれている民謡はないのだけれど、

琉球の島々の唄を聴くと、魂が喜ぶような感覚があったんです。

 

次第にのめり込んでいき、沖縄の民謡や八重山の古典民謡、

奄美の島唄まで習っている時期がありました。

 

本格的に沖縄に移住して民謡を習いたい、

そんな動機もあって、思い切って沖縄へ引っ越してきたのです。


 

そのときの職業はデザイナー。

沖縄の観光ポータルサイトの仕事に就いたのですが、

移住してわずか数ヶ月で辞めてしまうことに。

 

いきなり職を失い、途方に暮れているところに、

次の仕事の案件が舞い込んできたのですが、

またしても観光ポータルサイトの仕事でした。

 

ただし今度は、デザイン制作だけでなく、

取材の企画から、撮影、執筆まで

全部ひとりで担当することになったのです。

 

写真は学生時代もやっていたのですが

文章まで書くことになるとは思ってもみませんでした。

しかも日刊です。

 

締め切りに追われて毎日が真剣勝負。

苦行ともいえる環境のなかで日々鍛えられ、

そのうちこれが天職だと思えるようになってきました。

 

というのも、毎日ひとりで企画を練るのですが、

取材ネタに困ることがないほど、次々と取材案件が巡ってくるのです。

まるで天から降りてくるような感覚。

ぼくはまっさらな媒体で、出し切ったところにまた情報が入ってくる。

 

それが何年も続くと、入手するメッセージを「伝えること」が天命なんだ、

「天職」ってそういうことなんだ、と理解するようになりました。


 

その積み重ねで今があるのだと思ってますので、

沖縄CLIPでも、みなさんに魅力ある情報を「伝える」ことを続けていきます。

 

読者のみなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。

桑村 ヒロシ(KUWA)

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