連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし ①

連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし ①

Reading Material

食べる

初回投稿日:2021.06.15
 最終更新日:2024.08.30

最終更新日:2024.08.30

連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし ① クリップする

しまんちゅ旅はじめました

鮮やかで可愛らしい赤い実をした島とうがらし。サイズは小粒ですが、ピリリどころか超檄辛です(笑)泡盛の空き瓶に真っ赤な島とうがらしと泡盛を入れて漬けたコーレーグースは沖縄そばを食べたことがある人なら、知らない人はいないですよね。作り方も簡単なので、自家製コーレーグースを出しているおそば屋さんもたくさん。

何やら最近、コーレーグース以外にも島とうがらしを使った調味料がいろんな所で産声をあげているようです。今日はそんな「島の辛み事情」についてご紹介したいと思います。まずは、一世風靡したあの調味料。食べるラー油。

辺銀食堂の「石ラー」

石垣島の辺銀食堂(ぺんぎんしょくどう)から生まれたラー油は「石ラー」という愛称がつくほどファンがたくさんいます。その人気は、石ラーが出来るまでが映画化されるほどです! 移住する前から、我が家ではこちらのラー油を石垣島から取り寄せ、ケース買いしていたほど(笑)友人や、親族と共同購入していました。


調味料たち

そして、ここ数年さらに飛躍した調味料たち。


スパイス

左側から、オリーブオイルに島とうがらし、にんにく、食塩、クミン、長命草を漬けこんだ「島ハリッサ」。スパイスの風味が効いたオリエンタルな味わい。辛さよりも味わいを重視してつくられた調味料といえます。タコライス、パスタ、クスクス、チャーハン、麺類、鍋物など、メニューに合わせたハーモニーを醸し出してくれます。

続いて、衝撃の辛さで驚きを隠せなかった「生七味」(皿中央)。生の島とうがらしにシークヮーサーの果皮、食塩、生姜、酢、黒ごま、アーサ(海藻)、参照、泡盛などを一緒に合わせた「生七味」。これは、もう本当に辛い! だけど美味い! と唸るほど。ただ、辛いだけではなく、海の香り、山の恵みが入った豊かな風味。

チャーハンや炒め物をはじめ、そのまま少量ごはんのお供にも。先日那覇市で開催された離島フェアで出会ったのですが、使い出したら「あっ!」という間に無くなりました。クセになる、ってこういうことを言うんだな~と実感。島とうがらしにヒハツモドキとゆずの皮を入れた「島一味」、更にウコンやレモングラスなど5種類の島の野草を加えた「島七味」は、香り高い風味です。

子育て真っ最中の我が家は、調理の際に辛みを入れることが出来ないので、この島とうがらしのバラエティーに富んだ調味料をとても重宝しています。今回はほんの一部しかお伝え出来ませんでしたが、沖縄本島はじめ、離島にも様々な香辛料を使った調味料がたくさんあります。お土産にもぴったりの辛み商品、是非一度お試しくださいね。

次回は、実際に生の島とうがらしを使ってオイルを作ってみたいと思います。乞うご期待!

◆「石垣島ラー油」
石垣島ラー油工房
URL/http://penshoku.com/

◆「島ハリッサ」「生七味」「島一味」「島七味」
農事組合法人 石垣島海のもの山のもの
TEL/0980-86-7757
URL/http://www.umiyama.org/


◆皿/山田義力、島袋克史(写真順)
撮影/スタイリング:はらいそ
URL/http://haraiso.gallery/

初回投稿日:2015.01.20 最終更新日:2021.06.15

※こちらの情報は取材当時のものです。最新の情報はHP、または直接のお問い合わせをお願いいたします。

関連する記事

monobox(河野哲昌・こずえ)

同じカテゴリーの記事

しまんちゅ旅はじめました