【味わう】宇堅ビーチのほとりに佇む緑茶スタンド「lite lycka(リテリッカ)」

【味わう】宇堅ビーチのほとりに佇む緑茶スタンド「lite lycka(リテリッカ)」

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初回投稿日:2023.08.28
 最終更新日:2024.08.30

最終更新日:2024.08.30

【味わう】宇堅ビーチのほとりに佇む緑茶スタンド「lite lycka(リテリッカ)」 クリップする

ドライブのお供にオススメ!うるま市にオープンしたばかりの、沖縄では珍しいグリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」の気になるシングルオリジン『さえみどり』とは?

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うるま市宇堅(うけん)にオープンしたグリーンティースタンド

グリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」
 
沖縄本島中部エリアにあるうるま市宇堅に2023年5月にオープンしたグリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」。沖縄では珍しい緑茶スタンドということで、地元の人々の間でもじわりじわりと話題になっています。
 
キャンプコートニーという米軍基地の近くに位置しているため、在沖アメリカ人たちにも人気です。異国情緒あふれるエリアで、アメリカンな建物が立ち並ぶ一方で、lite lyckaでは、長崎県産の「そのぎ茶」と呼ばれる緑茶や抹茶など、日本の伝統的なお茶文化を気軽に楽しむことができます。

さっそく真新しい小さなコンテナハウスのお店を覗いてみることに。

グリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」の店内

清潔感あふれる北欧テイストの店内には、波佐見(はさみ)焼きや可愛らしいハンドメイドのアクセサリーが並びます。

グリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」のメニュー

カウンターにあるメニューから好きなドリンクを注文するとその場で入れてくれるスタイル。

メニューには、メインの「プレミアムグリーンティー」から始まり、「オーガニック抹茶」「ディカフェ紅茶」「コーヒー」が並びます。チョコレートドリンクや期間限定のリモナータなど季節で味わえるドリンクも。

沖縄ではあまり馴染みのない名前の緑茶「そのぎ茶」について、店主の井手俊允(いでとしみつ)さんにお話を伺いました。

故郷・東彼杵町のお茶のおいしさを沖縄でひろめたい!

店主の井手俊允(いでとしみつ)さん

長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)出身の井手さんは、大学進学と同時に沖縄へ移住します。卒業後は、沖縄県内の中学校・高校で理科の教員やネイチャーガイドを務めていました。そのころから、漠然と自分の店を持ちたいという密かな野望を抱くようになりました。

沖縄で暮らすようになってから、「そのぎ茶」の存在を改めて認識した井手さん。緑茶を飲む風習があまりない沖縄で、小さな頃から当たり前のように飲んでいた「そのぎ茶」の美味しさは普通じゃないのではと気がつき始めます。

故郷・東彼杵町は、長崎が唯一の貿易港だった江戸時代、長崎から江戸へつながる長崎街道と、平戸から九州各地へつながる平戸街道が交差し、たくさんの人々が行き交う賑やかな地域でした。質の高いお茶の産地としても知られ、東インド会社を通じて初めて海外に渡ったお茶が「そのぎ茶」といわれています。

そのような歴史背景や、そのぎ茶の味わいを大人になって改めて認識した井手さんは、「そのぎ茶を通じて人々に小さな幸せを届けたい」と思うようになりました。

また、幼少時代からの幼なじみがそのぎ茶の農園を継いだこともあり、友人から美味しいお茶の淹れ方を教えてもらい、そのぎ茶を中心としたスタンドをオープンすることを決意します。

一杯の緑茶からはじまる「小さな幸せ」

グリーンティースタンド「lite lycka(リテリッカ)」

シンプルで洗練された温かみのある北欧の文化や暮らしに憧れを抱く井手さん。自分のお店を持つ時は、北欧テイストを取り入れたいと胸に抱いていました。

「自分は北欧には行ったことがないのですが、北欧の方々の暮らしや文化に興味があって、一杯のお茶で小さな幸せをもたらせたらという思いで、北欧の言葉『lite lycka』を店の名前につけました」

と語ります。

カウンターの白木やグリーンのタイル、キッチン周りの器具もシンプルで無駄のないデザインで、北欧テイストを醸し出していました。

それでは、lite lyckaでいただけるドリンクをご紹介しましょう。

日本でここでしか飲めない上級緑茶「さえみどり」

上級緑茶「さえみどり」

まず初めての来店で注文したいのは「さえみどり(HOT/ICE)」。もともと最上級緑茶の人気のブランドとして知られています。lite lyckaで提供しているのは、「シングルオリジン」のさえみどりです。

「シングルオリジン」とは、単一農家、単一品種でつくられているものを意味します。

流通している最上級品質のさえみどりは、家庭で誰が淹れても美味しく飲めるように「淹れやすい」緑茶に改良されています。なので、おいしさにブレがない利点があります。

lite lyckaで飲めるシングルオリジンのさえみどりは、幼なじみの近藤農園の最上級品質の緑茶です。

 

上級緑茶「さえみどり」

「単一品種なので、美味しく淹れるにはコツがいります。お湯の温度、抽出の時間で驚くほど味が変わるんです。少しでも時間や温度が変わると苦くなってしまう。だから、日本茶インストラクターに、さえみどりを一番美味しく飲める淹れ方を伝授してもらいました。」

と幼馴染みの作るさえみどりを一番美味しく飲む淹れ方をマスターした井手さんは語ります。

まず頼みたい、香り高いシングルオリジンのグリーンティー「さえみどり」

上級緑茶「さえみどり」の冷たいお茶

清涼感あふれるグリーンが眩しい「さえみどり」は、シングルオリジンだからこそ味わえる豊かな香りと、濃厚な甘み、そして旨味が濃縮されているのが特徴です。苦味も少なく、まろやかな口当たりなので小さなお子様から大人まで楽しむことができます。

人気急上昇!みんな大好き抹茶ラテ

抹茶ラテにあんこをプラスした「あんこ抹茶ラテ」

lite lyckaの抹茶ラテには2種類あって、ひとつはシンプルにそのぎ茶の抹茶と濃厚なミルクを合わせた「抹茶ラテ」。もうひとつは抹茶ラテにあんこをプラスした「あんこ抹茶ラテ」。

抹茶ラテに使用する抹茶は、オーガニックで栽培されたそのぎ茶が持つ本来の風味を持ち合わせた、自然に近い状態のこだわりの一品。

抹茶を立てていきます

注文を受けてから一杯ずつ抹茶を立てていきます。待っている間は、店主の井手さんとゆんたく(おしゃべり)したり、店内に展示販売されている井手さんセレクトの波佐見焼(はさみやき)や奥様お手製のアクセサリーを吟味したりそれぞれの時間を過ごします。

あんこ、ミルク、抹茶の三層のニュアンスカラー

和スイーツ好きのハートをくすぐる、あんこ、ミルク、抹茶の三層のニュアンスカラーは思わずSNS用にスマホをかざしたくなります。

ストローでよく混ぜながら、一口飲んでみる。抹茶のほろ苦さとあんこの優しい甘さを濃厚なミルクが調和して、あんこ抹茶ラテのハーモニーが広がります。

一杯のお茶で味わう「小さな幸せ」

井手さん

縁があって沖縄へたどり着いた井手さん。沖縄の大学で生物を学び、地域の教員やネイチャーガイドをやりながら家庭を築き、沖縄に根づいていく。いつかは自分の店を持ちたいと漠然と描いていた絵が、ふるさとに受け継がれてきた「そのぎ茶」で完成することに。

改めて故郷の良さを知らせてくれた「そのぎ茶」が、地元と沖縄の架け橋となって生まれた小さなスタンド。

lite lyckaでいただく「小さなしあわせ」をぜひ味わってみて。

スタンドの近くに広がる宇堅ビーチを眺めながら、お気に入りのドリンク片手に、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

lite lycka

住所 /
〒904-2211 沖縄県うるま市宇堅907−1
営業時間 /
10:00〜17:00
定休日 /
水、日曜日
駐車場 /
無し
Webサイト /
https://www.secure.instagram.com/lite.lycka/

monobox(河野哲昌・こずえ)

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