美味しいがいっぱいのニュー ローカル コンビニ《松尾芭商》
美味しいがいっぱいのニュー ローカル コンビニ《松尾芭商》
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放送日:2025.04.21 ~2025.04.25
初回投稿日:2025.05.01
最終更新日:2025.05.01
最終更新日:2025.05.01
開南交差点から浮島通りへ続く道沿いにある、「ニュー ローカル コンビニエンスストア 松尾芭商」(以下松尾芭商)は、野菜や惣菜、お弁当、パン、スイーツ、加工品など、こだわりが詰まった、ちょっと体に優しくておいしいものが揃う食のセレクトショップです。
カウンターで接客する代表の大湾絵梨子さん(中央)
地域の人に愛される楽しいお店を作りたい
代表を務める大湾絵梨子さんは、野菜や加工品を扱う直売所で10年間のキャリアを積んだあと、商品開発のサポートなどフリーランスの活動を経て、松尾芭商を立ち上げました。
「前職では、お客さんや生産者さん、加工業者さんとの出会いを通して、どうすれば喜んでもらえるか、商品とお客さんをつなぐことができるかなど、多くを学ばせてもらい、本当に感謝しています。
こうした経験を踏まえて、より私らしいお店づくりをしてみたいと思い独立することにしました。事務所兼厨房が併設された店舗と出合えたことも大きなきっかけでした。時間はかかりましたが、内装はスタッフみんなで手作りしました」と話す大湾さん。
松尾芭商のコンセプトは「美味しいものと時々おしゃべり」。お店のある通りの周辺は、大湾さんの親世代にあたる60代以上のご夫婦や車を持たない一人暮らしの高齢者が多い地域です。
松尾でお店をオープンすると決めてからは、地元の人々が気軽に安心して食事や買い物ができる場所を提供したい、という思いがありました。
例えば、沖縄のお弁当といえば揚げ物多めのガッツリ系というイメージがありますが、松尾芭商では、野菜中心のヘルシーな惣菜やお弁当、ちょっとこだわりの調味料などを販売。毎日のおやつを買いにきてくれる近隣のデイサービスの利用者さんのために、スイーツの種類は豊富です。
オープン当初は、より健康志向の品を揃えていましたが、ニーズに応えるうちに「買いやすく、良いもの」が増えていきました。
オープンしてまだ1年未満ですが、松尾芭商は、松尾の人たちにとって、日々の暮らしになくてはならない存在になっています。いつも新鮮な出合いがある場所
「今日も新しいものがありそう!」とワクワクしてもらえるように、レイアウトは1~2カ月に一度変更し、日替わり品がひと目でわかるように、入口付近のディスプレイも工夫しています。
例えば、月曜日は浦添市のパン屋さん「ippe coppe」(卸しと通信販売、イベント出店など)のパンを、水曜日は八重瀬町の「ブーランジェリー エンネ」のパンと那覇の「あめいろ食堂」のお弁当、木曜日は農薬を使わずに育てた沖縄県内外から届く新鮮野菜など、定期・不定期で入荷しています。
毎月さまざまなポップアップイベントも行っています。
「店舗を持たないお店や、郊外にあるお店にも参加していただいています。イベントが新しい出合いの場になればうれしい」と大湾さん。
通りから明るい光が差し込む店内は、いつも明るい笑いに溢れています
スタッフが作るポップが秀逸。思わず、読んでしまいます
店舗の裏にはあたいぐゎー(小さい畑)が。お弁当や惣菜の食材を調達します
今日の日替わり弁当は、あたいぐゎーで収穫したパパイヤとセロリのナムル、唐揚げ、レンコンのキンピラ、お豆たっぷりの切り干し大根、ジューシーです
大切にしたい思いを伝える接客
松尾芭商には、大湾さんの妹や昔から気心知れた仲間たちが働いています。大湾さんはいいます。
「商品をよく知って、素材や背景、生産者さんの思いなどをスタッフの言葉でお客さんに伝えてほしい。お客さんとの会話ってとても大切。いただいた言葉を生産者さんへフィードバックするのも私たちの役目です。そして、『松尾芭商でのおしゃべりって楽しい!』と思ってもらえたらうれしいです!」
さらに、みんなで心がけているのは、「ちょっとした気配り」。
例えば、イベントなどで購入したパンをイートインする際は、「温めますか?」とひと声かけたり、お弁当を食べる方にはおしぼりを用意するなど、「ちょっとしたことをたくさん積み重ねていきたい、それが松尾芭商らしさだと思うから」とスタッフの中山遥さんが話してくれました。
大湾さんの妹の山川樹梨子さん。「代表がスタッフを信頼してくれているので、やりがいがあります」
いつもテキパキと売り場を整える、笑顔が素敵な中山遥さん
厨房からお弁当を運ぶ、元気な宮城利奈さん
薬膳アドバイザーの資格を持つ大湾さん。忙しい人に向けたティーパックの薬膳スープも開発
沖縄の良いものを中心に、全国の選りすぐりの品が並びます
「沖縄の良さを伝えなさい」母の言葉を実践し続けたい
栄養士や薬膳アドバイザーの資格も持つ大湾さんは、他企業の商品開発や県外で開催する物産展のプロデュースなど、幅広く活動しています。
「母のすすめもあって、高校卒業後は県外で栄養士として働き、食と体の関係に興味を持ち、県外での経験で、沖縄の良さを強く意識するようになりました。母は子どもの頃から、私たち姉妹に、『沖縄の良さを伝える人になりなさい』と育ててくれました。その言葉に大きな影響を受けていると思います。
松尾芭商はまだまだ始まったばかりですので、みなさん声をよく聞きながら、沖縄の文化をつなぎ、伝える場所として続けていけたらと思います。
ゆくゆくは、もっとゆんたくも楽しめるように、ちょっとしたバースペースも作りたいな。今より、近所のおじいちゃん、おばあちゃんの溜まり場になったらどうしよう(笑)」
ほがらかで元気なみんなに会いたくて、松尾芭商には今日も多くの人が集まります。
松尾芭商
- 住所 /
- 沖縄県那覇市松尾2丁目19−32
- 営業時間 /
- 11時〜19時
- 定休日 /
- 日曜日
- Webサイト /
- https://www.instagram.com/matsuobasho.okinawa/
沖縄CLIP編集部
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放送日:2025.04.21 ~ 2025.04.25
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