鳩間島の豊年祭

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歴史文化

初回投稿日:2014.07.30
 最終更新日:2024.03.27

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この記事は、2014年に開催された「鳩間島の豊年祭」のレポート記事です。
 

八重山諸島の鳩間島(竹富町)は、石垣港離島ターミナルから直行便の船で約40分ほど。

毎年旧暦6月の壬(みずのえ)、癸(みずのと)、甲(きのえ)に、

島最大の行事・豊年祭が行われます。

 

豊年祭とは、豊作豊漁、島の繁栄を祈願する伝統祭祀。鳩間島では、

・1日目:ユドゥーシ(夜通し)

・2日目:トゥーピン(奉納芸能当日)

・3日目:シナピキヌピン(綱引きの日)

と、合計3日間にわたって開催されます。


お祭りの様子

 

このお祭りのために、鳩間島出身の方々も帰郷し、

島民と一緒になって島の繁栄のために神様にお祈りします。

とくに、1日目のユドゥーシでは、一晩中、島の聖地に籠り、

神々に祈りを唱え、歌と踊りを捧げるのです。


 

明けて2日目のトゥーピンでは、奉納芸能が行われ、

もっとも賑わう日となります。

 

昼過ぎ頃より、各聖地から氏子の方々が祈りを唱えながら、島最大の聖地に集結。

そのあと、西村と東村の旗頭(はたがしら)も加わり、奉納芸能が行われる広場へと向かいます。


 

奉納芸能はまずはじめに、ミルク(弥勒様)が入場。

このあと、島の未来を担う子供たちを祝福するシーン(カムラーマ)へと展開します。


 

そしてもっとも迫力があるのが、奉納棒術。

かつては、豊年祭の棒術やハーリーのメンバーに選ばれることが誇りだったといいます。

 

現在注目なのは、島の小中学生が参加しているところです。

全校生徒10名の小さな小中学校ですが、島の大事な一員です。

今年入学したばかりの生徒さんも、島の指導者たちのもと、

わずか数ヶ月でマスターしていきます。


 

今年の棒術では、あまりの迫力ある本番の演技に、

剣がまっぷたつに折れるという、ハプニングもありました。


 

また、豊作祈願の奉納舞踊として、マミドーマを披露。

農作業の所作がみられる八重山独特の伝統舞踊です。


 

鳩間島出身・石垣在郷友会の子供たちによる可愛らしい舞踊が披露されると、

おひねりが飛んできたり。

 

 

お姉さんの踊りに混じって、島の子供が飛び入り参加して会場を湧かせる

という、微笑ましいエピソードもありました。

 

 

そして、鳩間島の唄者・加治工勇(かじくいさむ)さんの

歌三線が生演奏されるところも、鳩間ならではの見所のひとつです。

代表曲『イダ舟』『鳩間の港』などが郷友会の踊りと共に披露されるほか、

クライマックスのハーリー競漕の際には銅鑼を打って先導します。

 

 

ハーリーでは、西村と東村が競い合い、勝者には公民館長より祝福の杯が与えられますが、

そのあと、勝ち負け関係なく両者がひとつになるのです。

ハーリー船を囲んで掛け声を掛けながら、一緒に練り歩くシーンがとても印象的です。

 

 

そして最終日には、綱引きが行われます。

「綱引きでは観光客の皆さんも参加できますよ」と、公民館長の通事(とうじ)さん。

ぜひ来年は一緒になって、島の豊年祭に参加してみませんか。

桑村 ヒロシ(KUWA)

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